フェレット マシュマロくん

スポンサーリンク

ペットと暮らす

ペットロス症候群とは? ケア・アドバイザーとして、動物愛護の人として、思うこと、考えること

2016年11月25日

先日、知人のフェレットが虹の橋を渡ったと聞きました。

その子が患っている事は知っていました。彼女がその子をどれだけ献身的にお世話をしてきたかも知っています。

私は彼女に何もしてあげられません。小さな生き物が彼女の心に開けた穴を私は埋めてあげる事が出来ません。

こんなにデカい図体をしていてもケアアドバイザーの資格があっても、私がしてあげられる事というのは限られた少しの事しかないのです。

だから今日は彼女に対してではなく、一般的な教科書みたいなお話しをなるべく感情的にならないように

アドバイザーとして、保護活動、愛護活動の人として

そういうお話しをさせて頂こうかと思います。

スポンサーリンク

ペットロス(pet loss)とは

これはそのまま「ペットを失う」という事です。

家族の一員として愛育してきたペットと死別・喪失(ロス)する事が発端となって、飼育者が精神的、身体的な不調状態に陥る事をペットロス症候群と言います。

1970年代の後半にイギリスの精神医学の雑誌に、そういう症例報告が載せられたのが最初だと言われています。

1980年代以降、欧米では本格的にペットロスの研究が進められてきて、近年ではそのサポートのための専門知識を持ったカウンセラーが対応するシステムも確立しています。

心理療法の分野ではその回復を援助するためのプログラム(グリーフセラピー)も存在しています。

いくら、ペットの寿命は人よりも短いものだと最初から承知していたとしても、それはやっぱり、衝撃的な出来事であるには違いありません。

それまで家族同然の生活をしてきたわけですから、誰にだって相応のショックはあるのです。

その中でも、その症状が日常生活に支障をきたす域に達する場合を「ペットロス症候群」と呼び、程度次第では専門的な治療を要する重篤な場合もあるのだという事を覚えておいて頂けたらなって思います。

ペットロス症候群とは

精神医学的に見ると「ペットの死という現実を受け入れられない人体の逃避行動」

行動医学的に見ると「ペットの死という刺激に対する人体の反応」

【ペットロス症候群の症状の例】

不眠、情緒不安定、うつ病、疲労、虚脱、無気力、めまい
摂食障害(拒食、過食)
精神症状(錯覚、幻覚、妄想)
身体症状(心身症、胃潰瘍)

間違ってほしくない事

ペットロスというのは決して一部の動物好きな人間にだけ起こる特異な現象ではありません。

そして、ペットを亡くした人は必ずペットロス症候群になるわけでも、ならなきゃいけないものでもありません。

ペットの死に直面したら誰しもが必ずペットロスの一症状として悲嘆を体験するのです。

悲しかったり寂しかったりするのは、人として当たり前の事なのです。

これは病気でも何でもないのです。

むしろ健全な精神性の発露なのです。

本質的に建設思考の心身の持ち主であるあなたは、これらの悲しみを時間の経過とともに癒していけるし、自力で悲嘆の状態から回復して、喪失感を克服していけるのです。

ただそれが何か月も続いたり、健康を害するほどの悲嘆に陥ってしまう状態の事を「ペットロス症候群」というのであって、これは健全とはいえない状態だから、某かの対策を講じましょうねってお話しです。

その為の専門家もたくさんいるから大丈夫ですよってこと。

「ペットが死んで可哀想」って十把一絡げにしていたずらに可哀想がったり無責任に悲しみを煽るような言動が多くのペットロス症候群の入り口になってしまっているという事を周りの私たちは知っておかなければいけないのです。

そして保護活動者として強くお伝えしたいのは

だから「病気になった」「年をとったから」なんてその先の「死」を必要以上に恐れたり、それを回避しようとする目的でペットを手放すのは止めて下さい。

ペットはいつか死ぬのです。

お別れするのは悲しい事です。ペットロスが悲しくてつらいのは当たり前なのです。

それを受け止め乗り越える事が飼育者であるあなたの責任であり課題でもあるのです。

「死ぬところを見たくない」「子供には見せたくない」なんて理由でペットを手放さないで下さい。

そんなの理由にならないと考えてあげて欲しいんです。

ペットで子供の情操教育って「ペットが死んで悲しい」「でも…」ってちゃんと考えるまでを言うんじゃないかと思うんです。

「ペットが弟(妹)の代わりとなる事でお子様が優しい子に育つ。」 といったお話しはたくさん聞かせて頂きます。 私はペット業界の人間でも何でもありませんが動物好きの一占い師としてすごく嬉しいお話しです。 ...

今日のアイキャッチ画像

虹の橋を渡ったマシュタンです。

飼い主さまはフェレット専科にてspecial thanksです。

本当に最後までよく頑張ったね。これからは元気いっぱい遊べるね。

皆いるから大丈夫だよ。ありがとう。

廊下の真ん中で眠るフェレット
ペットロスに対する一般的な偏見と不謹慎厨は同類!!虹の橋 雨降り地区のお話し

【不謹慎厨】 不謹慎な言動、行動を故意に行ったり、繰り返す人 不謹慎な言動、行動を(故意ではなかった場合でも)行った人を執拗に批判し続ける人 不謹慎な言動、行動を行っていない人まで非難したり批判する人 ...

-ペットと暮らす
-,